40になる
今こうして人生の折り返しにさしかかり、
過去を振り返りながら体を傾け、颯爽とコーナリングを始めれば、
「折り返し地点」と書かれた巨大コーンは、
Uターンさせるべく中央に配置されず、壁際。
まあ別に、ここまで走ってやってきたわけでもない。
コーンの先に鮮やかな黄金色の光を見ていたわけでもない。
寄り道もせず真っ直ぐただただ歩いてきたのだ。
颯爽とコーナリングが決まればな、と少し期待していただけだ。
振り返り、「成したな!」などという過去もない。
今あるモノも、大切なものがわずかばかりと、どうでもいいものが少し。
体は今のところ健康で、職場も今のところトラブルなく、家庭は妻も犬もかわいい。
これはあれなのだろうと思う。
尋ねられているのだろう、「折り返す?」と、
試されているのだろう、「折り返せるの?」と、
願われているのだろう、「あはは、反省の多い半生だね」
うるさい!どこの誰の馬の骨だ、馬鹿!
まあそういうことなのだからそうなる前にやれることは多々あって、
やってやろうじゃねえかって気にはならないが、
ここはここで今後これからの半生にとっても、
きっととっても大切
でもねーよって考えてしまうので、そーゆーとこ直す。